なぜ魚の目はできるのか?! -カラダの負荷分散の重要性について知ろう-
ママサロンアオヤマもお陰様で開店から約1年半が経ちました。当サロンは、完治を目指した治療を行うので、症状が治ると「卒業」なさる方もたくさんおられます。その一方で、定期的にメンテナンスに来ていただく方もおられるので、開店当初からご縁が続いているお客様や、1年通っていただいているお客様など、長く関わらせていただいているお客様が増えてきました。
来店理由となった深刻な症状から解放されたお客様からは、細々とした身体のお悩みごとをうかがうことが増えます。今回は、長年、足裏の魚の目・タコの痛みに悩まされ、皮膚科に通い続けていたという女性のお話をしたいと思います。
この方は、魚の目ができたら皮膚科に行って、患部を削ってもらうのですが、何度でも再発するので皮膚科通いが止められなくなってしまっていました。
しかし、ママサロンで正しい姿勢の取り方を覚えることで、この方のガンコな魚の目も治ってしまったのです。そう、姿勢を「治す」ことで、魚の目も治るのです。
その理由は、簡単です。理学療法では「正しい姿勢」=「重力に的確に抵抗できる姿勢」を指します。正しい姿勢を取ることを覚えたので、この方は以前の悪い姿勢の時に足裏の一部だけにかかっていた重力による負荷を、足裏全体で分散できるようになったからです。
魚の目ができるメカニズム
魚の目の原因をご存じでしょうか。
俗に「魚の目」と呼ばれる症状は、外部からの刺激や圧迫によって、足の裏や指の皮膚の角質が硬く厚くなっていき、皮膚の奥深くに芯ができる症状のことです。
つまり、外部からの刺激や圧迫が一極集中すればするほど角質は硬く、厚くなりやすく、皮膚の奥に硬い芯が出来てしまいやすいわけです。
本来、人の身体は重力を全身に分散できるように、一箇所に集中しないように完璧に作られています。それは足の裏でも同じで、足裏全体で重力を分散させるように土踏まずなどのアーチを形成したり、足裏の中で重心をコントロールし、負荷が前後左右に逃しやすいようになっています。
しかし、
- デスクワークや同一姿勢での単一作業
- 長時間の不良姿勢
- 足に合っていない靴
- ヒールの高い靴
- 身体の左右のバランスを崩してしまう(理学療法用語でいう非対称性を助長しやすい)運動
などが原因となり、姿勢が徐々に歪み、重力の負担を全身で分散することが困難になってしまいます。こうして、重力は足裏の一点に一極集中し、痛みやコリといった身体症状が出てきてしまうのです。
今回お話している女性の方は仕事の関係上、中腰で前かがみでの作業が多く、重心が前方へ偏りがちでした。さらにもともと左足のO脚があり、立った時に足裏の外側に重心が偏りがちなのです。
その結果として、左足裏の薬指の根本あたりに魚の目ができやすく、痛むので、角質を削りとる治療と再発を繰り返していたのでした。
この方がサロンに来ることになった当初の目的は、慢性的な腰痛と首の痛みでしたが、姿勢の改善を試みたところ、それらの痛みはもちろん軽減しましたし、足裏の負担が一箇所に集中しなくなったので、魚の目も再発しなくなって、皮膚科に行かなくても済むようになったのです。
姿勢の歪みが原因でさまざまな症状が現れるものなのですが、姿勢を治すことで、本来の目的にはしていなかった身体の問題も「そういえば」治ってしまっていたということは実によくあります。それは一見、何の関係性もなさそうな身体の部分同士が、実は”つながっている”からでもありますね。
『わたし、腰痛と首の痛みでママサロンに通っていたんだけど、”そういえば”魚の目が治って皮膚科に通わなくなっていたわ』という言葉をこの前、うかがって、みなさん良くなる時には”そういえば……”といって、「ついで」に治ってしまった長年の身体の悩みをお話なさるんだなぁと、しみじみしたものです。
当サロンで私が行っていることは、複雑な手技をベースとしていますが、原理は非常にシンプルです。本来、完璧なものであったその方の身体に状態を『戻す』ということだけなのです。
そうですね、『治す』ではなく、『戻す』といった表現の方が本当に正しいかもしれません。
皆さんを悩ませる腰痛、頭痛、肩こり、めまい、不眠、自律神経失調症状……あるいは今回お話した魚の目。これらはすべて身体からのシグナルだと考えてください。「本来の姿勢からズレてきているよ!」といったありがたいお知らせです。世にいう「ホメオスタシス」ですね。「身体がバランスを取ろうとしている」というアレです。
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そのありがたいシグナルを無視して、意志の力で頑張り続けていると、身体は壊れてしまいます。本来の身体から、ズレた分を元に『戻す』お手伝いができるのがママサロンです。なにかしらの身体症状が、つまりシグナルが出ているのであれば、我慢はせず、当サロンを利用していただければ、と思います。
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