食生活を変えても治らない…「便秘の改善」には何が必要?!
みなさん、こんにちは! AOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)の青山遥(アオヤマヨウ)です。
約12年間の総合病院での理学療法士としての臨床経験をベースに、練馬区豊島園で理学療法サロンAOYAMA STYLE(当初の店名は「mamasalon aoyama(ママサロンアオヤマ)」でした)を営んでおります。
「快適な生活は正しく食べて、正しい姿勢から!」をモットーとして、姿勢の修正や運動療法(いわゆるリハビリ)、そしてその方の職業や生活にあったセルフケア指導を行うことで、お客様に元気になっていただくお手伝いをしております。
今回のテーマは「便秘」です。さすがに便秘がきっかけで、理学療法士である私の経営するアオヤマスタイルにおいでになるお客様は珍しいのですが、多くの患者さんが便秘に悩まされていらっしゃいます。
食生活以外に、便秘に関係する重要なことは?
便秘の主な原因としては、腸内環境の悪化が指摘されますよね。これは内科の問題です。「その通りだ」と私もいわざるをえません。つまり、日常的に食べるもの、飲むものの種類や量で、便秘になるか、ならないかは「ほぼ」決定されているのです。
しかし……それでも絶対に忘れてはいけないのが、腸の位置と形なのでした。
理学療法士として、これは強く言っておきたいのですが、どんなに腸内環境が良く保たれていても、日常姿勢が悪く、身体に歪みが生じており、それゆえ腸が本来あるべき位置にない場合、それが便秘の原因となってしまうのですね。
「身体の中で、ほんとうに内臓の位置ってズレたりするの?」という方もおられるでしょうが、答えはYESです。悪い姿勢を続ければ、比較的短期間で骨格が歪んでしまい、それに伴って内臓の位置にも悪影響が出るのは、よく考えれば、ごく自然なことなのでした。
腸の本来の機能が、十二分に発揮されるには、腸の位置が重要なのです。食生活を変えても、水を多く飲むようにしても、それでも便秘が解決しないという方に、理学療法士としての私がご提案したいのは、腸の位置を安定させること。そのためには、姿勢の改善が有効といえるのです。
AOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)に通い、姿勢の矯正を受けていく中で、「そういえば、便通も良くなった」という方はたくさんおられます。こういう方は、医療関係者に「悩み」として相談するようなレベルの便秘ではなくても、普段から「便秘がちかもしれない」という不快症状にジワジワとした悩みを感じておられたのでしょうね。
なぜ、当サロンの施術で便通が良くなるのでしょうか? それは、骨盤が正しい位置に戻ったことで、内臓の位置も本来の位置に正されたからです。そうすることで、他の内臓はもちろん、腸もおのずと本来の機能を取り戻していったのです。
骨盤の位置が歪んでしまっていると、様々な悪影響が内蔵全体にあらわれます。たとえば、骨盤が後傾位となり、たわんでいると、内臓の位置が全体的に下がるので、腸は圧迫されます。あなたの”ぽっこりお腹”の原因は、脂肪だけでなく、垂れ下がってしまった内臓なのかも……。
ほかの内臓から圧迫された腸は、排泄物を肛門まで運ぶ蠕動(ぜんどう)運動が阻害されてしまっているので、便秘の症状も出てくるのです。
つまり、すべての内臓の土台となっている骨盤を正しい位置に戻すことができれば……理学療法用語でいう、しっかりと骨盤を立たせる事ができていれば、便秘に限らず、ありとあらゆる内臓の機能の改善を手助けすることができるのです!
腸が本来の機能を取り戻す、施術って?
では、骨盤の位置を正すためのセルフケアをご紹介しましょう。
それは『四股(しこ)ふみ』です。
これならできそう! という方は、積極的に試してみてくださいね。四股ふみは、骨盤を立ててくれるだけではなく、股関節の位置を治したり、その上にある脊椎の生理的彎曲の獲得にも一役買っていますから。
しかし、この四股ふみはセルフケアの中でも難易度は高いです。本当は出来ていないのに、無理してやっていると、かえって症状が悪化する恐れもあります。
直感的に「難しい」「できていない」と感じた方は、『腰捻り』というセルフケアから行うことを強くお勧めします。
骨盤を立てる事が最終目標ではありますが、その前段階として骨盤が左右均等に動ける『ゆとり』『余裕』を作ることが重要です。四股踏みが出来ない方は、骨盤が左右均等に動いていないとも言いかえられます。それゆえ、その状態をまず改善するべく『腰捻り』を行うのです。
間接的ではありますが、『足裏ボール転がし』も有効です。なぜなら、足首の歪みを取り去ることで、足のラインは改善され、骨盤が立ちやすくなるからです。是非とも、合わせてトライしていただければと思います。
足裏のエクササイズが、骨盤の位置矯正にもお役立ちとは、びっくりする方もおらえるでしょうが、理学療法的には、全身がつながり、響き合っていると考えるのです。
当サロンでご提案するセルフケアは、こうした『身体のつながり』を主軸に置いたものばかりです。ネットで紹介されている不快症状を軽減することを目的としたエクササイズの多くは、身体のそれぞれの部位ごとに、それっぽい動きをしていれば、それだけでOKと考えているだけなのかな? と思わせられるようなものが多いです。
これは理学療法士の目には非常に残念に映ります。全身の各パーツは、つながり、響き合っているものだからですね。
みなさま、様々な症状でお悩みの末に、当サロンにお越しいただいていますが、ひとつの部位だけに集中して施術などを行ったところで、不快な症状を根治させることはできないものなのです。
身体の部位と部位をつなげ、トータルで良くなっていただくことが多くのケースで最善です。そんな施術・エクササイズのご指導をAOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)では行っております。その結果、二度と同じ症状が出ないような根本的な解決を、はじめて目指すことができるのです。
一見、遠回りなようでいて、もっとも迅速・確実な身体の悩み解決法をご提案できることこそ、当サロンの強みと自負しております!
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