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怪我は治ったはずなのに身体の調子がよくならない本当の理由 <ボディイメージについて知ろう!>

みなさん、こんにちは!理学療法士の青山遥(アオヤマヨウ)です。

練馬区豊島園で理学療法サロン『AOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)[旧店名:mamasalon aoyama]』を営んでおります。

理学療法士として働く私の患者さんたちは、痛みやしびれといった不具合を身体に感じている方たちばかり。

  • 骨折してしまった方
  • 筋肉に何らかの問題が生じており、動かすと痛くてしかたないという方
  • 関節に異常が出ている方

……本当に様々です。

しかし、骨折など医学的な問題が治癒しても、身体の不調はなかなか回復しないというケースがよくあります。

その多くは、誤った「ボディイメージ」から生じている……というと驚くかもしれませんね。

いきなりボディイメージといわれてもピンとこないでしょうから、わかりやすい例を出してお話を進めていきましょう。

「代償」が引き起こすボディイメージの悪化

私が病院に勤務していた際、骨折で入院した患者さんを担当することがありました。

たとえば、右足骨折でありがちなボディイメージの悪い変化というと、どんなケースがあるでしょうか?

右足を骨折していると、普段のようには絶対に歩けません。

右足を地面に付けられないので、松葉杖を持ち、腕や肩の筋肉を使って歩かざるをえません。いわば右足の代わりに、腕や肩の筋肉に「代償」させて歩いているのですが、骨折が治癒するには長い時間がかかります。

その間に、患者さんのボディイメージに悪い変化が起こり、それが定着してしまうのです。

右足の骨折が治った後でも、歩く時には右足ではなく、腕や肩に頼った歩き方になってしまいがちなのですね。それが、骨折が治る前の患者さんの日常だったからです。

極端なケースですと、回復しているのに右足に体重がうまく乗せられなくなっていたり、松葉杖を使っていたときのように肩を突っ張る姿勢が止められず、痛みが出るという場合まであるのです。

こういう時には、理学療法士をぜひ頼ってください。

ボディイメージは悪い方向に変化しやすく、固定されてしまうと、自力ではなかなか元には戻れません。

悪化したボディイメージを、以前の状態に最善・最速で書き換えるのが、われわれ理学療法士の仕事なのです。

リハビリ=悪化したボディイメージの修正

世間でいうよくいう「リハビリ」とは、障害部位に対する筋力強化や関節可動域を増やすことを目的として行われる練習のような行為です。

しかし、マニュアル通りのリハビリをこなしているだけでは、不十分だと私は考えます。

なぜマニュアル通りのリハビリでは改善が見込めないのでしょうか?

例として取り上げた、右足骨折の結果、前のように右足に体重を乗せて上手く歩けなくなった患者さんの話に戻りましょう。これは、ボディイメージが生活しづらい形に書き換わってしまった患者さんのケースです。

こういう患者さんの場合も、マニュアル通りのリハビリでは、骨折部位の筋肉の強化や、ストレッチなどがリハビリとして行われます。

しかし、それだけですと、障害部位だけを改善しようとしているだけに過ぎず、根本的な解決にはいたりません。

なぜかというと、この患者さんが右足に体重を乗せることができなくなったのは、ボディイメージが通常ではない形に書き換わってしまっているからですね。

松葉杖を使っているうちに、歩くという行為に、本来なら必要ない形で腕や肩の筋肉を使わざるをえなくなってしまった……というように、ボディイメージが書き換わってしまったからなのでした。

だから、障害部位のみを筋トレやストレッチでケアしていても、ボディイメージの総合的な改善、アップデートには繋がりにくいのです。

ここで、本当にデキる理学療法士ならば、頭を働かせなくてはなりません。

患者さんの動作を観察し、

  • 痛い部分をどこの筋肉でかばっているのか(=代償しているのか)
  • それによって必要な筋力が弱っている部分はどこか
  • さらにその結果、どういう歪みが身体に生じているのか

…などを、総合評価していきます。

そして、そのデータに基づいて患者さんが、また楽に動けるようになるまでの道筋を、最善・最速で立てて、治療していくのです。

誤ったボディイメージを改善するためにはどうすればよいのか?

ボディイメージのアップデートは、身体に、適切な感覚入力をすることによって行われます。

感覚入力というと、一般には聞き慣れない言葉かもしれません。

人間には「五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)」がありますよね。これらの感覚は、目、耳、鼻、舌などの「感覚受容器」と呼ばれる身体の部位が刺激を感じた結果、脳に届いて知覚されています。

ほかにも人間には、感覚受容器というべき身体の部位があります。皮膚や、皮膚の裏にある筋肉や靭帯ですね。

ボディイメージのアップデートは、エクササイズを通し、正しい身体の動かし方、正しい筋肉の使い方を身体に感覚入力していくことで可能となります。

たとえば地面を踏んだときの足の裏の感覚、それによって引き起こされる筋肉や靭帯の伸び縮みの感覚なども、すべて感覚受容器が伝えています。

右足に体重を乗せられなくなった患者さんのお話に戻ると、「正しい歩き方」ができるよう、歪んでしまった歩行姿勢を矯正することからはじめます。

その後、正しい身体の動かし方、正しい筋肉の使い方をエクササイズを通して感覚入力していくことで、患者さんのボディイメージは正しくアップデートされるのです。

正しいアップデートが行われた身体、そしてその動きは、あきらかに「楽」だと感じられるものですから、それを維持したくなります。

当サロンの施術では、患者さんが最速・最善の身体のアップデートを行えるように導くことを目指しますから、

「患者さんが早く楽になれる」→「もとの状態には戻りたくない」→「意識して生活できるようになり、効果が持続する」

という流れが、ごく自然に生じてくるのです。

有能な理学療法士ほど、患者さんの治療を的確に行えるだけでなく、退院までの期間をも可能な限り短くすることもできるのです。
ただ、短期で確実な効果につなげるためには、患者さんが「治る」ということに対して、前向きな意識をもっていること。そして、施術や院内でのリハビリの時間だけではなく、ご自宅でもお教えしたエクササイズを行い続けていただく必要があります。

最初からすべてうまくいくわけではありませんが、ボディイメージの書き換えを目指し、試行錯誤を通じながらも、患者さんもご自身で身体のケアができるようになっていきます。最終的に、再入院の可能性も下げることができうる範囲に、身体の状況が改善していくのです。

身体の不調でお困りの方が理学療法士に頼るべき理由

このように当院では患者さんにずっと通っていただくのではなく、できるかぎり短期間で、効果的にボディイメージを書き換えていただき、悩まされていた身体の不具合からも、そして当院からも、比較的短期間で「卒業」(当サロンの「施術ポリシー」をご参照ください)していただけるように目指しています。

ここまで右足骨折の患者さんのお話ばかりしていましたが、当院は「ママサロン」ですから、女性特有の身体の悩みについても触れておきましょう。

現代社会を生きる女性が抱える身体の悩みは様々です。

  • 座りっぱなしのデスクワーク
  • 歩く時には慣れない高いヒールの靴
  • 家に帰れば、家事や育児
  • が待っています。

    これらの、日常的な行為にかかる身体的な負担は、想像以上に大きいものなのです。

    歪んだボディイメージに基づく動作を、正しい動作だと錯覚して続けておられる方は案外多く、そういう方の身体ほど多くの支障が見られがちです。

    しかし、自力でボディイメージを改善しようとしたところで、誰にでもあてはまる改善策は実は存在していません。身体の動かし方や、姿勢は人それぞれの個性ゆえに生まれているので、その方やその方の生活している環境に合わせた修正=アップデートが必要とされるのです。

    こういう時、誰よりもお役に立てるのが理学療法士です。

    そのお手伝いを私がさせていただけるのであれば、なにより嬉しいことはありません。

    理学療法による施術について気になった方は、当サロン『mamasalon aoyama(ママサロンアオヤマ)』に是非ご相談ください!

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