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[5] 自己満パパの勘違いスーパーヒーロー事件-父親1年生あるある-【前編】

みなさんこんにちは、AOYAMA STYLEの青山です。

都内の総合病院などで理学療法士として勤務した後、2020年、練馬・豊島園の地でAOYAMA STYLEを開業しました。

前回までの「私の履歴書」では予防医学、予防リハビリの重要性に私が気づき、アオヤマスタイルの開業につながった、約12年間の総合病院での理学療法士としての勤務の思い出をお話してきました。

私の履歴書」カテゴリーの過去記事
[1]【内科病棟勤務編】内部疾患に対するリハビリ業務で得た「正確な評価」技術と理学療法士としての限界
[2]【リハビリ専門病棟編】病後のADL回復度合いは病前の動作パターンで決まる
[3]【訪問リハビリ勤務時代】高頻度で慢性的な施術は「健康でありつづけたい」という自立心を妨げる

今回からは、自称も”私”から、”僕”にあらためて、家庭に戻ってきてからの僕が、夫として、父親として、つまり家庭人として生きた時間の中で、いかに理学療法士としてさまざまな”気づき”を得ていったのか、というテーマでお話していきたいと思います。

「あなたの私生活を熱く語られても……」とおっしゃらないで、どうか最後までお付き合いください!実際、理学療法士としてのターニングポイントは病院勤務で得た技術・経験だけでなく、家庭人としての生活の中で得られたといえるかもしれませんから。

僕にとっての理想の父親像

妻が一人目を授かった時、とても嬉しかったことを昨日のように覚えています。しかし、嬉しさ以上に、父としてより責任感を感じ、今から見ると、無駄なくらいに感じすぎていたようですね。

『理想のパパって、理想の夫ってなんだろう?』

そう自問自答しつづけました。

今考えれば、この時点で既に失敗している気がしますが、当時の僕は僕なりに『パパはこうあるべき』という目標を掲げ、その通りに、自分ができることをやってきました。

実際にやったのは、

1マクロビオティックの料理教室に通い、中級まで資格を取りました。おかげさまで玄米菜食の献立が作れるようになり、妻にそれを食べさせようとしていました。
2炊事、洗濯にハマっていました。しかも、一度やり始めると自分が納得のいくやり方にこだわり、その方が効率良く感じたこともあり、そのやり方を妻に強要していました。
3いろんな育児本を読みました。そして『父と母はこうあるべきらしいよ!』みたいなノリで、読んだ本の内容を妻に伝え、お互いに「良い親」であろうと孤軍奮闘していました。

他にもあるのですが、とりあえず3点挙げておきます。

要するに、当時の僕は僕にとっての理想の父親の像を作り、その理想に向かって行動、努力している自分自身に酔っていたのです。でもそれが奥さんの幸せ、いずれは家庭の幸せにつながるとも信じこんでいました。

『家庭を幸せにするスーパーヒーロー』

みたいな気分でした。あの頃はとても気分が良かったことを覚えています。

 で、実際に上手くいったかというと、ご想像のとおりまったく全然ダメでした(笑)。

奥さんはどんどん機嫌が悪くなっていく。

つわりもキツそう。

だからか玄米食も全然食べない。

僕としては「食べてよ、身体に良いのに」とか「せっかくなのに食えよ~、玄米」なんて毎日思ってしまって、フラストレーションがつのります。

結果、お互いに笑顔や口数が激減してしまったのでした。

家庭を守る正義の味方(自称)はコミュニケーション不足

妻は「溜め込みやすい」タイプです。

普段はコミュニケーション力があるほうだと感じていますが、もともと男性が強く、女性は男性のサポートに徹するべきという文化がある地域の出身だからか、自分の本心を最後の最後まで明かそうとせず、我慢する傾向があります。そして、我慢しすぎて、最後の最後に大爆発してしまうのでした……。

案の定というか、この時も大爆発させてしまいました。僕は本当にバカでしたね。

今、思い返して反省すると、当時の僕の一番ダメなところは妻とコミュニケーションがまったくとれていなかったことです。あと「スーパーヒーロー気取り」も痛かった。

コミュニケーションって言葉のキャッチボールから、ですよね、簡単にいうと。

ところが、このキャッチボールができていなかったのです。奥さんの話を、まるで聞いていなかったのです。全然、聞いていなかった……。

なぜ、妻には聞かなかったか?それは必要がないと思っていたから。「自分が正しいことをしている」と思いこんでいたからです。「正義はひとつ」と考えていたようですね。

自分にとって正しいことは、妻にとっても当然正しいのだから、ただでさえ時間がない中、話あう必要があるとまでは思えなかったのかもしれません。それは自分が『家庭を守る正義の味方』だと信じこんでいたことにも表れていると思います。

『こうすることが家庭にとって良いんだ。こうしてあげることが妻のためになるんだ。家族のため、奥さんのためを思って、仕事が終わった後も動いている自分が間違っているわけがない』などと信じ切っていました。

  • それは本当に妻のためになってるの?
  • 奥さんは本当はどう思っているの?
  • ちゃんと聞いた?

と、今なら自分でツッコミを入れられるのですが、

「いいえ。聞いていなかった(=聞けていなかった)」と答えるしかありません。

結局、妊婦の妻が暴走する僕に歩み寄ろうと必死だったのですが、とうとう妻にも限界が来てしまい、感情の大噴火を起こしたのです。

そうなるまで「お互いゲンナリしているけれど、やってることは合っているのだから、きっとだいじょうぶ」などと信じていたので、突っ走ることしか知りませんでした。

なぜこんなことをお話するのか……というと、多くの男性が通る道なのではないか……ということを感じるからでもあります。

…と、長くなってしまったので後編に続きます。

本記事は、前後編記事の前編です。後編は「自己満パパの勘違いスーパーヒーロー事件-父親1年生あるある-【後編】」をご覧ください。
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