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「呼吸」で不眠・喘息・首肩の痛みが解決できるってホント?!

みなさん、こんにちは! 理学療法士の青山遥(アオヤマヨウ)です。

練馬区豊島園で理学療法サロン『AOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)』を営んでおります。

今回は呼吸の大事さについてお話したいと思います。

人間には「安静時呼吸」と、運動直後にハァハァするときのような「努力呼吸」という2タイプの呼吸があります。また人間はストレスに晒されても呼吸が浅く、回数も多く増えるのですが、そういう時の呼吸には、息を吸う上で一番大切なのが横隔膜という筋肉が使われません。不眠、喘息、肩こりなど様々な身体症状に繋がるので注意が必要です。

まったく違う症状の病気にも大きな共通点が

不眠、喘息、首肩の痛み……

それぞれ、まったく違う病気だと世間では思われがちですか、一つ大きな共通点があります。

呼吸です。もっと詳しくいうと”呼吸の効率性”です。

呼吸に効率なんてあるの? という方がほとんどかもしれませんし、とくに意識しなくても呼吸くらいできているはずだ、と思う方が多いでしょう。

しかし、先ほど申し上げたとおり、不眠、喘息、首や肩の痛みといった症状で来院なさるお客様の身体を、理学療法的に「評価」させていただくと、みなさんの呼吸が非常に浅いことがよくわかります。

ふだんの呼吸が浅いのは、呼吸の効率が非常に低い、”燃費が悪い呼吸”といわざるをえません。

では、なぜそんな呼吸を効率が悪いと言い切れるのでしょうか?

呼吸の種類を知ろう

理由は色々ありますが、息を吸ったり、吐いたりするときに使われる筋肉群を『呼吸筋』と呼び、それらの働きを補うための『呼吸補助筋』の関係性が逆転してしまっていることが挙げられます。

呼吸をする、特に息を吸ううえで、一番大切な筋肉が『横隔膜』という筋肉です。呼吸には大きくわけて2種類あって、普段の生活で、意識せずに行っている呼吸を『安静時呼吸』、スポーツの後などで一瞬でも早く、多くの酸素を身体に取り込むために行う呼吸を『努力呼吸』と呼びます

安静時呼吸……つまりリラックスした状態での呼吸を行うとき、呼吸筋(群)の中で横隔膜の働きが占める割合は約70%です。

上の写真のように、横隔膜は肋骨の下部にドーム状の形で付着しており、横隔膜が下方に移動することによって肺を大きく膨らませることができ、息を吸うことができるのです。

寝ている時や、座って作業している時、あるいはリラックスしている時などの安静時に、この横隔膜が収縮⇄弛緩を繰り返すことで、燃費の良い、効率の良い呼吸が行われているのです。

それゆえ、『安静時呼吸=横隔膜呼吸』とも呼ばれています。

横隔膜の活動は、副交感神経を優位にしてくれるので、リラックスできるし、逆にリラックスできているからこそ、横隔膜を使った、効率が良くて深い呼吸ができるとも言えるのです。

そして、こうした呼吸の際、吸気(=空気を吸い込む動作)の補助をしてくれる筋肉に『呼吸補助筋』があります

上の写真のように、『胸鎖乳突筋』や『大胸筋』『小胸筋』を使って、鎖骨や胸郭を上に引き上げることで肺を広げ、空気を取り込んでいるのです。

『胸鎖乳突筋』や『大胸筋』『小胸筋』などの他にも、たくさんの呼吸補助筋がありますが、今回は、当サロンに来られるお客様の中でも特に問題が起きていることが多い筋をピックアップしました。

では、これらの呼吸補助筋は、どういう時、働くのでしょうか? 

それは、激しい運動の直後など、身体がふだん必要な量以上に酸素を欲し、『努力呼吸』が起きている場合、優位に働くのです。

『努力呼吸=呼吸補助筋での呼吸』

という理解でよいでしょう。

つまり、『努力呼吸』のときには交感神経が優位となっています。活動的な状態だと言い換えることもできるでしょうが、そういうときに働きやすいのです。

そのほかでも、興奮したり、落ち着かない時って呼吸が早く浅くなることありますよね? そういう場合も呼吸補助筋を中心に使った呼吸になっているのです。

ほかには肺疾患の患者さんの呼吸も、ふだんから努力呼吸になりがちです。

横隔膜がうまく使えない患者さんは多い

病院勤務時代によく見てきましたが、

①肺がうまく膨らまない

②肺で酸素がうまく吸収されない

③口と肺をつなぐ『気道』が狭くて、酸素がうまく運ばれない

など様々な理由で、「呼吸筋」である横隔膜がうまく使えず、「呼吸補助筋」である胸鎖乳突筋や大胸筋・小胸筋を優位に使わざるえなくなっている患者さんを見てきました。

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そのような患者さんは、みなさん猫背気味で、首と肩の筋肉がやたら固かったことを覚えています。

病院でもこういう患者さんたちは、理学療法士によるリハビリテーションの施術対象でした。

「肺疾患に対するリハビリテーション目標」というものが理学療法士の間にはありまして、

①運動部位を呼吸補助筋から横隔膜呼吸へ移動

②呼吸数を減少し、1回換気量を増加

③最大吸気筋力の増大

④1回換気量に要する吸気筋力の減少

⑤吸気時間を短縮し、吸気流速を増加

⑥換気ー血流比をマッチング

以上の6点がリハビリでは重視されます。

つまり、燃費の良い効率の良い呼吸を目指すためには、①~⑥の目標をクリアする必要があるのです。逆に言うと、①~⑥がうまくできていない方は、呼吸が常に浅い状態で、猫背気味で、首や肩の筋肉にも不具合が出ているケースが非常に多いということです。

当サロンの開業後、慢性的な首・肩こり、そして不眠に悩まされているお客様を理学療法的に「評価」すると、やはり、猫背の傾向が強く、首や肩の筋肉がやたらと固い方が目立ちました。

そして横隔膜などの呼吸筋が上手く仕えず、呼吸補助筋をメインに使ってしまっている「逆転現象」に陥っていることが多々ありました。

呼吸と症状の関係性をまとめると

呼吸と不眠、首肩こりの関係性は以下のように集約されると思います。

安静呼吸(横隔膜呼吸) VS 努力呼吸(呼吸補助筋呼吸)

副交感神経 VS 交感神経

良姿勢 VS 不良姿勢

原因は、日々の生活にあることも多いです。現代社会に生きる私たちの宿命ともいえるかもしれませんが、朝から晩までの長時間労働、単一姿勢しかも不良姿勢での作業、納期期限に追われたり、職場の嫌な人間関係に悩まされたりする方が非常に多いのです。

ストレスが強いと、それだけで身体は戦闘態勢となっており、交感神経優位の状態です。つまり、浅い呼吸ばかりで生活を送ることになり、気づいたら、夜も眠れず、首肩こりが酷くなり、そんな年というわけでもないのに猫背がどんどんひどくなって、呼吸までしづらい……こういう酷い状況に陥ってしまっているのです。

交感神経が悪い、副交感神経が良いという話ではありません。あまりに長い時間、強いストレスに晒されてしまっている場合、この両者の切り替えがうまく行われなくなってしまうことがあり、それが呼吸の効率を下げ、問題症状を併発させているのが問題なのです。

では、みなさんに見られがちな呼吸の問題に関し、アオヤマスタイルが貢献できることには何があるでしょうか?

呼吸補助筋群の過剰な活動を抑え、使われなくなってしまっている横隔膜が、もう一度活動しやすい”姿勢”を取り戻すこと。これは理学療法士の施術で可能です。

横隔膜が働くときに必要となる、膜の上下のピストン運動がしやすい姿勢を作っていく施術を当サロンでは行っています。

横隔膜の動きは”意識”でしか変えられないと思っていたお客様がいらっしゃいましたが、違います。本当は姿勢の矯正で、呼吸の質をも変えることができるのです。また、姿勢を整えた結果として、交感神経⇆副交感神経の切り替わりをスムーズにできれば、手足の冷えや震え、下痢と便秘の繰り返し、耳鳴りやめまい、イライラや落ち込みなどのメンタル不全……つまり自律神経失調症の改善・軽減にも繋がっています。

身体の悪い歪みを解消し、正しい姿勢に近づけることで、横隔膜が働きやすくなり、呼吸が深くなった。結果的に身体も楽になったし、夜眠れるようになったとか、持病の喘息発作が楽になったなど、多くの嬉しいお言葉を頂戴しております!

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