理学療法士だからできる!「故障させない」パーソナルトレーニング【後編】

みなさん、こんにちは! 理学療法士の青山遥(アオヤマヨウ)です。
「快適な生活は正しく食べて、正しい姿勢から!」をモットーに練馬区・豊島園で理学療法サロン『AOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)[旧店名:mamasalon aoyama]』を営んでおります。
前回から、理学療法士からパーソナルトレーニングを受けることの大きな意味についてのお話をしています。
なぜ、理学療法士のパーソナルトレーニングが、多くの方から最終的に支持されるようになるのでしょうか?
最前線で活躍してきた経験を活かして

前回のコラム末尾で少しだけ触れましたが、それには確たる理由があります。
理学療法士には、病院での勤務において、様々なリハビリ、つまり疾患や障害を持った方々の社会復帰を支援した臨床経験があるからです。
これは他の多くのパーソナルトレーナーにはない経験でしょう。そして、これがパーソナルトレーニングを受ける方が、安心して運動していただける理由にも大きくつながっているのです。
理学療法士の監修のもとで、みなさんが運動する場合、
①トレーニング後に悪化することがまずない
②日常生活への汎用性、効果が高い
という2点が、最低でもお約束できると思います。
今日はそれら理学療法士だけの「強み」について詳しくお話しいたします。
トレーニング後に悪化することがまずない
1つ目に、「トレーニング後に悪化することがまずない」という点についてです。
現在、私はフリーランスの理学療法士として、リハビリ整体サロンAOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)を経営しています。しかし、私も10年ほど総合病院での勤務がありますし、基本的にすべての理学療法士は病院、医療施設での勤務を経験しています。
病院での理学療法士の仕事内容は、疾患や障害をもった患者さんへのリハビリ、社会復帰支援が中心です。そんな現場で働いている関係上、理学療法士は、さまざまな病気に対する知識、手術の種類、生理学、解剖学、病理学などなど……医学的な知識が総合的に豊富なのです。いや、むしろ豊富な知識がないとさまざまな患者さんに対応できませんからね。
それゆえ、どんな身体の状態の方が当サロンに来ていただいたとしても、その方の身体の歪みや問題を修正した後には、さらによい状態に身体を整えていくタイプのトレーニングの指導も行えるということです。
こうした『リスク管理能力』は、理学療法士以外には行なえないケアでしょう。
リハビリを行う以前に、まず、このリスク管理能力が備わっていないと、疾患、障害の悪化、最悪の場合、患者さんの命に関わる問題となってしまうのですね。
たとえば、大腿骨骨折の手術後のリハビリなどがそれに相当します。
大腿骨の手術といってもその種類は多種多様。どこから切開するのか、どんな人工関節やボルトを挿入するのかなどによって、手術後のリハビリの対応が大きくかわってきます。根本的な知識がなければ、リハビリ中に股関節が脱臼、再骨折……といった最悪の事態になってしまいます。
さらに、骨粗鬆症や糖尿病、慢性腎不全、頚椎症などなど……患者さんの既往歴、現病歴といった全体像を把握しておかないとリハビリ中にいきなり倒れる、骨折部位以外の痛みがくる、いきなり手足が痺れるなど……などの問題がザラにあります。
そんなシビアな環境下でもリハビリを行い、患者さんを回復させてきた臨床経験が理学療法士には、そして私にもありますので、AOYAMA STYLE(アオヤマスタイル)に通ってくださるお客さまに対する施術、運動指導も、安全に行えるというお約束ができるのです。
運動指導も、お客様の身体の全体像の把握、正確な評価をした上でのアプローチとなりますので、身体症状が悪化することはまずありえません。
お客様への正確な評価、全体像の把握があるからこそ、効果の高い施術、運動指導へとつながるのです。

トレーニング後の日常生活への汎用性、持続効果が高い
次に2つ目の、「トレーニング後の日常生活への汎用性、持続効果が高い」についてです。
病院で働く理学療法士は、担当する患者さんの退院後の生活を見据えたうえで、つまり明確なゴール設定をした上でリハビリを行います。
たとえば、脳梗塞により右の手足が麻痺した患者さんのリハビリをする時。理学療法士は患者さんの、現在の身体評価はもちろんのこと、これからの回復が期待できる『潜在性』を加味したうえで、患者さんの退院後の生活をイメージし、それを共有してリハビリにあたります。
食事、トイレ、自宅での歩き方、電車やバスなどの公共機関の乗り方、仕事に必要な身体的要素などなど……。患者さんが退院後に必要な要素を正確に把握し、どういう要素をどう伸ばしていくのか。その必要に応じてリハビリを展開していきます。
その臨床経験と考え方が、お客様のトレーニングにも反映されるため、おのずと施術後の効果は高くなりますし、日常生活での汎用性も高くなります。お客様の日常生活動作(ADL)と生活の質(QOL)を意識することは本当に大切ですから。
繰り返すと、
①トレーニング後の悪化の可能性は低い
②トレーニング後の日常生活への汎用性、持続効果が高い
以上の2点が理学療法士によるパーソナルトレーニングの大きな強みです。これは他のトレーナーと比べ、継続的な運動習慣がなかった方が運動を始めるといった時に、お役に立てるポイントとも言いかえられるでしょう。
自分の未来のカラダを良くするために

トレーニングは大切です。実際に自身の身体を意識して動かすことで、ボディイメージはアップデートされていき、そのボディイメージは習慣化、あるいは形状記憶されることで、理想的な身体は作られていきます。
しかし、当サロンでは、パーソナルトレーニングのみのコースはなく、必ず施術とセットで行うことを推奨しております。
それは、歪んだ身体でトレーニングしたところで効果は薄いからです。まずは正しい姿勢の取り方を覚え、次に身体の正しい動かし方を学び、実践していく。こういうプロセスは一見地味ですが、大きな意味があることをご理解いただき、トレーニングに励んでいただければ幸いです。
本日も読んでいただき、ありがとうございました!
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